世界の覇権は、アメリカ or 中国?

湯浅

世界の覇権は、アメリカ or 中国?

2020/10/11

アメリカと中国はどちらが世界の覇権を握るのか?そもそも、なぜ、アメリカと中国の2強なのか?それは、世界1位の経済大国アメリカと、世界2位の経済大国中国という理由だけではない。
湯浅が知見から、この2強について、分析する。

世界の覇権の核は、情報資源

現代において、世界の覇権のために必要なのは、石油・石炭・天然ガスといったエネルギー資源でもなく、核をはじめとする軍事力でもなく、情報資源である、データである。

なぜ、データが、世界の覇権の要素を握るのか?
これからは、Aiの時代である。そして、Aiに必要なのは、大量のデータである。

アメリカ企業5社で、日本企業の時価総額を越えたGAFAMは、情報産業であり、その資産はデータである。財務諸表に存在しない、一番重要な資産がデータなのである。

GAFAMのCEOは、「お金か、データか、どちらを一方をすべて失うとしたら、どちらが選ぶか?」と問われたならば、全員がお金を失う方を選ぶに違いない。データは、現代における一番価値のある資産だからだ。

なぜ、それほどまでに、データが重要視されるのか?

データがあれば、未来が見えるからである。
未来が見えるということは、未来を予測できるということだ。未来を予測できるということは、人間の行動が予測できるということだ。人間の行動を予測できるということは、モノが売れるということである。

モノが売れる企業が、売上を伸ばし、成長し、世界に広がっていく。世界に広がっていくということは、グローバルスタンダードになっていくということだ。グローバルスタンダードになるということは、その市場での世界的権威を手に入れることになる。つまり、世界の覇権を握る。

日本は、アメリカに勝てない。

日本からは、もう、グローバルなイノベーションがおきない。
もちろん、グローバルに目を向けて、イノベーションを起こしている優秀な人は存在する。

しかし、ほとんどは、日本にローカライズされた事業だから、イノベーションが起きない。イノベーションが起きない理由は2つある。それは、日本語と教育である。

日本語

日本語を使えるのは、日本人しかいない。
日本語を用いている以上、経済圏が、日本にローカライズされてしまうのは、必然である。
そもそも、母国語が、英語や、スペイン語なら、グローバル展開が容易だ。言語の壁は大きく、日本語はグローバル化を阻む。
そして、日本は世界第3位の経済大国であるから、日本経済圏でも、事業がある程度まで成長する。グローバル化を目指さなくても、十分に大きな収益を得られる。そうすると、多くの起業家は、満足してしまう。優秀な起業家でも、ソフトバンクの孫さんや、ユニクロの柳井さんのようにはなれない。

教育

マジメにコツコツ、みんな一緒にという教育は、イノベーションを起こそうという土壌ではない。だから、アメリカのような自由な発想は出てこない。アメリカは、多民族国家であり、宗教も多彩である。そもそも、学校の友達が、みんな一緒ではない、肌の色も、髪も、見た目から違うし、宗教も違えば文化も違う。みんな一緒が当たり前の国、違うのが当たり前の国で、どちらが、イノベーションが起きやすいのかというだけである。
もちろん、みんな一緒という文化を否定しているわけではない。みんな一緒という文化ではイノベーションは起きづらいというだけである。

なぜ、中国は、日本を抜いて、アメリカに台頭したか?

人口

世界一の人口を持つ中国は、国内だけでも、世界の18.2%の市場を持つ。
それに対して、アメリカは4.3%、日本は1.6%である。中国内だけで、世界の20%近くの市場を持つ。

歴史

アメリカは、元々はイギリスやフランスの植民地であった。
アメリカは、移民の国で、建国されて250年くらいの若い国である。
それと比較して、中国は、歴史が長い。

国家繁栄

国が栄える時は、必ず、独裁体制から、はじまるという様々な歴史がある。

社会主義の国家独裁という、国が栄えるため長所だけを切り取った中国共産党が、中国の資本主義社会を支配している。

繁栄の兆し

明治維新のとき、欧米諸国に学びに行った人達が、欧米で学んだ知識を生かして、新しい日本を作って、日本を発展させた。
渡欧した人達は、岩倉具視、木戸孝允、大久保利通、伊藤博文、福沢諭吉、渋沢栄一など、そうそうたるメンバーである。

そして、今、中国では、同じようなことが起きている。アメリカの大学でiTを学び、アメリカのiT企業に勤め、中国に帰って、その知識を活かして、活躍している。

まさに、明治時代の日本である。

発明

羅針盤は、中国で生まれ、それがヨーロッパに伝わり、大航海時代の幕開けの契機の一つとなった。世界の覇権を握ったスペイン、イギリスは、大航海によって栄えた。

そして、羅針盤、火薬、紙、印刷の4つは古代中国の4大発明と呼ばれている。

お金

貝殻をお金として利用したのは、中国である。貨幣は、金銀銅といった価値のある素材を用いた硬貨であったが、それ自体に価値のない貨幣である紙幣を発明したのは、中国である。

そして、現在、キャッシュレスの電子決済が一番進んでいる。その背景に偽札問題があるのだが。

電子決済というのは、お金の再定義である。お金を、物理的な貨幣から、ただの数字の羅列に変換した。お金はツールであるから、数字の羅列で、その役割は十分に果たされる。お金は、なまじ、物理的に目に見える形で存在するから、神聖化してしまうのだ。お金は、ただの紙である。数字の書いた紙である。国が、国の信用を持って、数字の書いた紙の価値を保証しているに過ぎない。

大量のデータとその精度

アメリカは、GAFAMの台頭によって、世界中から、データを集めている。そのデータ量は膨大である。しかし、その粒度が荒い。正確な未来を予測するできるデータではない。

それに対して、中国は、強力な独裁体制によって、国民にプライバシーがなくとも問題とされないから、監視カメラを含めたプライバシーデータをすべて収集できる。そして、電子決済によって、個人のお金の使い方が、完全にデータ化されている。

企業の発展を国が後押しし、国が企業のデータを統括しているとすると、国には、あらゆるデータが個人単位で集まる。電子決済をはじめとした、スマホを使ったデータを国が一元的に管理できる。国民が国に監視されているからこそのデータである。

データの粒度が細かい。個人単位の精度のデータである。だから、正確な未来が予測できる。中国は、データが世界の覇権を握ることは理解していたから、そんな貴重なデータをGAFAMに渡してはいけないとGAFAMが禁じられ、その代わりのBATHLが台頭した。

今、中国では、個人単位の精度のデータを用いた、信用スコアなるものが登場している。

信用スコアとは、個人の持つ社会的な信用度を数値化したもの。 算出方法は国やサービスによって異なるが、年齢や学歴といった個人特性、資産やクレジットカードでの購買状況といった支払い能力、借り入れ状況や返済履歴、個人のさまざまなデータを元にスコアリングされる。 欧米や中国などで利用が普及し始めている。

そして、信用スコアによって、中国全国民をランク付けすることで、コントロールする。国民を信用スコアの奴隷にしようとしている。

世界金融の民、ユダヤ人

ユダヤ人が居住する地が、世界の金融のセンターになるという歴史がある。
ユダヤ人がアムステルダムに居住したときはアムステルダムが、ロンドンに居住したときはロンドンが、世界の金融センターになった。
そして、ユダヤ人が近代から現代にかけてもっとも多く居住している、国がアメリカであり、都市がニューヨークである。

社会主義は宗教との相性が悪いので、ユダヤ教のユダヤ人が、中国に居住するとは考えにくい。

まとめ

中国台頭の兆しは、顕著であるが、しかし、まだ、10年くらいは、アメリカの覇権は続くであろう。世界はそんなに急に変わらない。
ただ、これだけ変化の速い時代において、20年後もアメリカが覇権を握っているかは、もはや、わからない。
どちらにせよ、キーパーソンは、世界金融の民、ユダヤ人ではないか?というのが、現状の見解(2020/10)

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