自動販売機は金庫

社会

自動販売機は金庫

2022/3/4

自動販売機

自動販売機を、見た海外の人が言った。
日本は、外に金庫を、置いているのか?

自動販売機には、お金が入っている。
彼の国では、お金が入っている金庫が外にあったら、それは「 壊されて盗まれる 」と言うのだ。

海外は危険?
いや、日本が平和なだけだ。
至る所に自動販売機があるのは、日本だけだ。
金庫を置いても安全なのは、日本だけだ。

自動販売機は、
私たちにとっては、無人飲料販売機でも、
海外の人にとっては、外に放置してある金庫である。

自動販売機で、
・喉の渇きを潤すために、お茶を買う。
・眠気を覚ますために、コーヒーを買う。
・刺激が欲しくてコーラを買う。
・朝食の代わりにトマトジュースを買う。
・気軽に取れるデザートとしてネクターを買う。
・体を温めるためにコーンスープを買う。

一口に自動販売機といっても、無人飲料販売機といっても、実は、様々な用途が内包されている。究極のマーケティングの製品なのだ。だから、私たちは、自動販売機で「 そのときの体が欲する何か 」を求めて、無意識にボタンを押す。いつ、自動販売機を見ても「 何かしら、コレ 」という商品があるはずだ。私たちの体は、脳は「 絶えず何か 」を求めている。

カフェ

私たちは、自動販売機で飲み物を買うこともあれば、カフェに行って飲み物を買うこともある。自動販売機の方が種類も豊富で値段も安いのに?

カフェは、飲み物を買うというよりも、飲み物を飲む場所を売っている。飲み物ではなく、空間である。その空間の質によって、飲み物の値段が違う。飲み物が、安いとリラックスできない、高いとリラックスできる。飲み物が安いと、狭い空間にたくさんの席を用意しなければ元が取れない。飲み物が高いと、席同士を離して、広い空間を活用できる。基本的には、値段と質は正比例するような仕組みになっている。もちろん、客層もである。

私は、ケチなので、安さに弱い。コスパという言葉が好きだ。安くて美味しい店に行きたい。物価の安い国へ旅したい。

だから、私は、安いカフェに行きがちだ。でも、たまに、高いカフェに行ってみると、その快適さを感じる。見えざる手によって、すべては、適正価格に落ち着く。

カフェとは空間だから、そこで過ごす時間が、「 有意義になるかどうか 」「 作業が捗るかどうか 」だけが問題である。安いからって、狭い机とか、うるさい空間で、ストレスを感じながら、自分の時間を過ごすのか。そこで過ごす1時間あたりの金額を換算すると、そこでケチって安いカフェで快適ではない時間を過ごすことが、いかに、パフォーマンスを下げているか。

そこで払っている総額ではなく、自分に対する、自分が過ごす時間に対しての投資と捉えることで、またひとつ、新たな視点でモノゴトを捉えられる。

あなたにとってのジェットコースターは私にとっての激辛料理
私たちは「 生存に関わる体をもてあそぶ 」「 生存に関わる感情をもてあそぶ 」というところまで娯楽を進化させたのだ。私たちの娯楽は「 どこまで、死の直前まで近付けるか 」という挑戦である。

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