「やわらかい頭の作り方」×「問題発見力を鍛える」からの思考
2021/8/6
図書館に、自分が行きたい場所を書いて貼るボードがある。
みんなが行きたい場所を通して、小さな社会を見学する。
どこへ行きたい?
海外
スペイン、エジプト、パリ、オアフのなんとかビーチ
国からビーチまで、そのサイズは様々だ。サイズが小さくなればなるほど、行ったことがあるか、もしくは、深い知識があるはずだ。
フランスに行きたいと、パリに行きたいは違う。
- フランスというときは、ヨーロッパという対象から見ている。
- パリというときは、エッフェル塔、ルーヴル美術館、セーヌ川といった具体的な観光地から見ている。
視点が全然違う。
- フランスのときは、全体 ( ヨーロッパ ) からの個 ( フランス ) である。
- パリのときは、個 ( 観光地 ) からの全体 ( パリ ) である。
オアフ島のなんとかビーチは、間違いなく行ったことがあるはずだ。楽しかった思い出を、もとに書いている。
日本
京都、宮古島、友達の家、おばあちゃん家、プール、温泉
サイズは問わず、具体的な場所があるのは、海外と一緒である。しかし、人はそれぞれ見ている世界が違う。具体的な地名もあれば、友達の家や、おばあちゃん家など、特定されない場所もある。友達やおばあちゃん家は、人によって異なる場所になる。
絶対的な地名から、相対的な場所になる。全員共通の価値観で語れる地名から、個人個人での受け取り方が違う場所になる。
そして、さらに、プールや温泉など、場所の特定すらできない抽象的な概念へと昇華する。個人個人でも定まらない、個人の気分によって、熱海なのか、草津なのか、決まる不確定な概念となる。
世界一周
もはや、概念どころではない。状態である。
世界一周は、場所の特定もできないし、概念という点で示すこともできない。世界一周は、線である。場所という点の0次元から、線という1次元へと、次元が拡張した。
嵐がいた世界
世界一周という1次元から、2次元、3次元という現実の次元を飛び越えた。
時間軸の逆転という、過去への回帰という、4次元の世界へと導いた。視覚という機能すら追い越した。空想の世界へと辿り着いた。
分析結果
図書館に来る人という、限られた世界の、その中でも、行きたいところを書く人という、貴重な人たちの世界は、バイアスがかってはいるが、ひとつの社会の縮図である。
自分の目の前に映る景色「どこへ行きたい?」は、ただの場所なんかじゃなかった。
分析結果を自己転化
A.娘と会う未来への架け橋を手に入れた。
- 質問は、本質ではない。
- 質問の内容に捉われてはいけない。
- 質問の意図を解釈する。
答えは、行きたい場所なんかじゃない。
自分が、辿り着きたいところである、目指す未来である。
「行きたい場所は?」という質問は「娘と会う未来への架け橋」という答えを手に入れたんだ。


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